そのままどうぞ
今回の写真は須賀谷温泉の玄関です。当館の玄関には自動扉が二枚あります。二枚横並びにあるのではなくて、風除け室を設けてあるために縦に二枚あるのです。もちろん、この風除け室は、冬の寒さや雪の吹き込み風ゴミを避けるために設けられています。
まず、お客様は当館に到着すると、浅井長政公とお市の方そして茶々・初・江の5人分の顔出しパネルに目が行きます。その隣に1枚目の自動扉があり、切石の石畳に赤のダスキンマットが敷いてあります。ウィン(自動扉の音です。)と風除け室の中に入るとそこも床が同じ切石とダスキンマットです。2・3歩進むと二枚目の自動扉が開くとよく磨きこまれた木製の床になります。
切石から木製の床となると日本人の感覚としては(シャンプーハットの小出水さんのお決まりギャグではありませんが)靴を脱いで上がりたくなります。当館に初めて来られた4人にひとりは、躊躇されます。
その後、お客様が風除け室からフロントにいる従業員に向かって「ここで靴を履きかえるのですか。」とかあるいは「このまま入っていいですか」とか質問されます。
「そのままどうぞお入り下さい。」